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生徒会役員認証式  ~大切なピースを欠けることなく、次へ託そう~

先日、学而会役員認証式が行われました。
認証状の授与の後、本日で退任する学而会会長から、次のような話がありました。

『みなさんこんにちは。最後の会長あいさつなので、僕の想いを皆さんにお話しさせてください。まず、私が会長になったきっかけは、いくつかありましたが、最も大きかったのは、ある友人に言ってもらった「これからも、会長としての努力する姿で皆に勇気とやる気を届けてね!」という言葉でした。私が会長として、苦手なことや大変なことに果敢に挑戦して乗り越える姿を見て、誰かが「自分も負けていられない」と「自分も何かしなくては」と思ってもらえたらよいと思い、会長になる覚悟を決めました。

それでも、会長という立場が負担になってしまうときはありました。会長じゃなかったら、この時間を勉強に使えたかもしれない。会長じゃなかったら、もっともっと足が速くなって、部活の皆と見たかった景色を見れたかもしれない。そんなタラレバばかりを考えてしまう日もありました。そんな私の「会長になる」という選択を、『正解』に変えてくれたのは会津高校の生徒のみなさんと先生方でした。

日頃から、気遣いの言葉をかけてくださる先生方や本音を聞いてくれた先生方、そして何よりも、今しかない青春を全力で謳歌して、全力で物事に打ち込む生徒のみなさんの姿を見て、私は何度も勇気をもらいました。そしてその姿を見れたのは、私が会長であったからでした。私は会長になれたから、勉強できる時間も大切にしようと思えました。会長になれたから、皆と練習できる時間、十数秒の100mが楽しくて仕方がなかったのだと気づくことができました。

これから、新しい13人での学而会がはじまります。2、3年生の皆さんは、私が会長になって、初めてのあいさつを覚えてくれていますか。ちょうど1年前の認証式、私は大会に参加しており、副会長に代読してもらった内容です。

私は学校をパズルのようなものだと言いました。パズルはピースが1つもかけることなくはまらなければ完成しません。そして、私たちには、自分にしかない個性、パズルで言えば、へこんだり、出っ張った部分を持っています。そしてピースには必ずはまる場所があります。その場所が皆さんにとって会津高校であるために、皆さんのピースを貸してほしいとお願いしました。そしてこの1年、私は皆さんから素敵なピースを託してもらいました。今度は次の会長に託してください。伝統やルールを変えていくことはとても難しいのですが、新学而会会長は、真剣に向き合ってくれるはずです。新役員の皆さんが創り上げる会津高校に皆さんも協力してほしいです。応援しています。 

最後に1年間、会長である私を見守って下さった先生方、中でも生徒会担当の先生方、お2人の生徒目線で考えて下さる力は、何度も救われ、楽しい活動を13人で終えることができました。そして、本来私が創るべきであった会津高校という居場所を私にくれた生徒の皆さん、今、私と一緒にステージに立っている、未熟な私を支えてくれた、私の大好きな12人に心から感謝しています。1年間ありがとうございました。以上で退任の挨拶とさせていただきます。』

新役員の代表あいさつでは、先輩の姿を心に残し、支えて頂いたことに対する感謝の気持ちと、自分たちでこれから主体的に取り組んで困難を乗り越えていきたいとの抱負が述べられました。

校長先生のお話では、退任した学而会役員の今までの功績をたたえ、労をねぎらいました。新学而会役員へ、伝統を引き継ぎ新しい風を新しいやり方で取り入れながら活動していくことへ期待するとのお話がありました。
新役員を中心に生徒全員で、学而会の活動を盛り上げていってほしいとの言葉がありました。

前役員、お疲れさまでした。そして、新たなピースを新役員へ託し、会津高校学而会がさらに発展していくことを期待しています。